Welch v.s. Fama

welchのページに,Famaとのメールのやり取りがあった(ここ).最近知ったのだが,いつからあったのだろう.日付には2002とあるので,これまで気づかなかっただけだったのか.
いまどき,効率的市場仮説が成り立っていると主張しているのは,おそらくFamaくらいではないかと思う.IPOやっている人間なんてほぼそう.ただここで,注意しなきゃならないのが,だからといって行動ファイナンスに走らなければならないかと言えばそうではなく,それ以前に伝統的ファイナンスの前提を修正するという作業があるわけ.そこを勘違いしている人が(マスコミなんかに)多い気がする.前提が少しおかしかったです,じゃあこれまでのことを全て捨てましょうとはならない.

Shillerが,金融経済学ハンドブックのなかで,行動ファイナンスなんて分野が存在することがおかしいって書いていた(今,原著がないので,正確な表現が分からないが).そこまでラディカルな意見を僕は持ってないが,少なくともなんらかの形で両者が融合されるのは確かだと思う.効率的市場仮説も,行動ファイナンスも,そのための橋渡しにしか過ぎない.

まぁ堅い話抜きにしてもさぁなぜケインズのアニマルスピリットって言葉まで行動ファイナンスにくくるかなぁ.シラーやから?売れるから?