こんな私がショートコースを英語で教えることができるようになるまでにしてきたこと

すごい昔に下書きを書いたものの,そのまま忘れ去りそうになっていたエントリーです。

先日,出身大学が新たに作った大学院プログラムで,新入生向けのpreps.(事前授業)で授業をして来ました。6コマ分で,ファイナンスの基礎的な内容を復讐するというものです。といっても内容は学部初歩レベルの会計やミクロの一部でした。コマ数がそれほどなかったことから,それほど高度な内容を説明する必要があったわけでもないです。タイトルに有る通り,全て英語でした。

私は,周りのみんながTOEICの勉強をしていた学部時代において全く英語に触れず,また修士論文までは英語で文章を書いて来たこともありません。もちろん留学経験もなく,英語で授業を受けたこともありません。ましてや授業をば。

  • CNN Student News

http://edition.cnn.com/studentnews/
ニュースのスクリプトもあります。
公開されるのは,だいたい,一日前のものからです。原稿を掲載しているのではなく,おそらく放送内容を再度書き下ろしているようなので,間違いが散見されます。無いよりは断然マシです。

  • Coursera

https://www.coursera.org/
世界中の大学の授業を公開しているサイト。ファイナンス系,経済系の授業が多い。Frank AllenのCorporate Financeを見てみたかったが,TBAのまま長い月日が。。。結局,愛想の良いインド人のおじさんのコースを取りました。
多くの授業でスクリプトが落ちています。ただし,スクリプトの質はコースに寄ってまちまち。。授業スピードを最大2倍速までできるのも便利です。

  • Open Yale Courses

http://oyc.yale.edu/economics/econ-252-11
http://oyc.yale.edu/economics/econ-251
MIT Open Courseware には,ファイナンスに近い分野で公開されている開講科目がなかったため,他のを探すと,Yaleにファイナンスの学部向けの授業がありました。片方はロバート・シラーです! ただ,重要トピックに関してしっかりと説明するというスタイルです。しかもあまりにも説明が丁寧すぎるため,途中までしかやっていません。シラー御大の意見を拝聴したいという人はご一聴を。
こちらもスクリプトが落ちているので,授業中に使うような口語表現を抜き出すのに有用でした。


最近は,英語での開講科目を増加させることが流行りになっていますが,母語高等教育が行われることをもっと誇りに思って良いと思います。