コンコーダンス・ソフトAntConcを使った論文執筆環境

というわけで早速本題。私が最近,気に入って使うようになった,AntConcについてです。これはコンコーダンス・ソフトと呼ばれるものです。ある単語の前後にどのような単語が使われることが多いのか,知ることができます。
元は言語学などで使われるソフトのようです。

以下のサイトからダウンロードできます。現時点(2013/04/26)での最新版は,antconc3.2.4w.exeです。
http://www.antlab.sci.waseda.ac.jp/

任意の場所に保存すればよいです。私は,dropboxを使っているために,
C:\dropbox\english
というディレクトリを作成し,そこにexeファイルを入れています。また,同じディレクトリにlibraryというディレクトリを作成し(つまりC:\dropbox\english\library),以下で説明する,文章ファイルはそこに突っ込んでいます。

を利用。詳しい使い方は,配布サイトや,以下のサイト
http://language.sakura.ne.jp/s/antconc.html
http://e-trans.d2.r-cms.jp/blog_detail/&blog_id=8&id=35
を参照してください。簡単に書くと,
ソフトを起動,

テキストファイルを入れているフォルダを指定(ファイルがひとつの場合はそのファイルを指定)

探したいキーワードを"Search Term"に入力してエンター。2単語以上の検索,正規表現を用いた検索も可能です。
例えば,先日英語校正に直した時に,"up to"という表現に修正された箇所がありました。論文中に使っていい表現なのかが判断がつかなかったので,調べてみますと,

私のライブラリ中では22回出現していました。さらには,ライブラリには12論文のデータがあり,そのうち6論文で用いられていた事がわかります。

このソフトを使うと,当該単語の前後の単語も表示されます。そのため,使いたい単語は思いつくが,前置詞をどうしたら良いか,またどれくらいの頻度で論文中に使われるか,ということが感覚的に分かります。もちろん,原文の表現が正しく,また自分の解釈も正しい,という前提がありますが。。。