実証研究について思ったことを書いてみる

 最後はいろいろと反省点がありましたが,RAの一つがひと段落ついた.VBAにしてもDoファイルにしても,ちゃんと一かたまりずつチェックしないといけないですね.

 今回思ったことは,仮説が正しくて,データが正確にとれていて,モデルの特定化が正確であれば,結果はきちんとついてくるということ.言葉でいえば簡単なのですが,これがかなり途方もない道です.よく,実証研究は,モデルをいじくりまわして自分の都合のよい結果だけを掲載していると批判されますが,上の3つが正しければ,出てきた答えは正しいものです.難しいのは,現実世界を有限の変数とモデルに落とし込むこと.おそらくここには人それぞれのやり方があるのでしょうが,大部分が経験や暗黙知によって成り立っており,一貫した方法によって教育することはおそらく不可能と言えるかと思います.そのような状況のおいて,自分が最善だと思った仮説とデータとモデルで結果が出なかったときは,そこからプラスアルファで自分に足りないもの,上に上げた3つのどれが足りないのかを探のはかなりハードな作業です.
 あと院生みたいな人間にとっては,10年も前にあった制度改革なんかを知らないことが多いので,その辺りに関しては,実務家を含めていろんな人に聞かないといけなくて,このあたりは(人脈のない院生には)とくに面倒な作業.